<前回からの続き>
ネットが普及し始めた90年代後半。私はSMクラブのサイトを見つけては、プレイ内容の問い合わせメールを送ってました。
顔面騎乗に消極的なクラブにうっかり足を運んで無駄足を踏みたくなかったので、事前にプレイ内容を確認していたんです。まだネットが普及途上にあったためか、どの店からも割とすんなりメールの返信をもらえました。
で、ある時六本木のSMクラブのサイトに「ご挨拶とか言葉責めなしで、顔面騎乗中心のプレイは可能ですか?」と質問メールを送ります。
すると戻ってきた返事というのが「実はこのアドレスは私の個人メールです。そんなプレイなら店じゃなくて私が直接やりますよ〜」といったもの。
そのメールの差出人はどうやら店の所属女性のようでした。私の顔面騎乗への強い思い入れに一肌脱いでやろうと思ったのか、店の説明はそっちのけで「こんなプレイやあんなプレイはどう?」とプレイの提案までしてくれたんです。
結局その女性と会うことはなかったんですが、この時の経験は「ネットで顔面騎乗パートナーに出会えるかもしれない」という可能性を感じさせるものでした。
この出来事をきっかけに、私はネットでのさまざまな出会いツールの試行錯誤を始めます。
顔面騎乗なので、まずはSM系の出会い掲示板にトライ。Sっ気のある女性なら顔面騎乗を理解しているはずだから、話は早いだろうという安易な想定です。
早速「顔面騎乗パートナー募集」と書き込んで女性からのメールを待ちます。が、何日経っても全く音沙汰なし。
待っててもしょうがないので、パートナー(M男性)募集している女性にこちらからアプローチ。でも返事は芳しいものではありませんでした。
結局はSMクラブで言われたのと同じこと、つまり「鞭やローソクやアナルはできないの?」みたいなことを聞かれ、ノーと答えるとそれっきり。
やはり顔面騎乗しかできない自分がSM掲示板でパートナーを見つけるのは、現実的ではなかったようです。
<次回へ続く>