<前回からの続き>
“パンティ泥棒“というマンガを読んで「女性に顔に座られたい」という願望に目覚めた幼い私は、その日から顔面騎乗の探求を始めました。
でもまだ子供でしたので何をどうすればよいのかわからない。そもそも顔面騎乗なんて言葉も当時は知りませんでした。
そのため小学生から高校生にかけては顔面騎乗シーンにお目にかかる機会は全くもってゼロ。
今では考えられませんが当時はネットもスマホもない時代。少年がアダルト情報へアクセスすることは非常に困難だったのです。
ましてや顔面騎乗という極めてニッチな分野。それを入手するなんてことは全く不可能でした。
結局私は、顔面騎乗願望を胸に秘めつつも普通の学生らしい男女交際に精を出すようになります。
ところが高校卒業間際に偶然にも顔面騎乗シーンと再会してしまった。
ある時、家の近所の古本屋で大量のSM雑誌の在庫処分セールをやってたんです。
当時の私はSMの存在ぐらいは知ってましたが特段興味はなかった。自分とは関係ない世界という感覚です。
が、その時は興味本位で一冊手に取ってパラパラとめくってみました。すると女性が男性の顔に座っているイラストがバーン!と目に飛び込んできたんです。
「パンティ泥棒」以来8年ぶりぐらいに見た顔面騎乗シーン。思わず体がガクガクーっと震えました。
早速山積みのSM雑誌の中から「SM奇譚」と「SMコレクター」という本を何冊か選んで購入。
そのイラストは春川ナミオというイラストレーターが描いたものでした。豊満で妖艶な女性が哀れな男の顔にどっしりと座って冷たく微笑んでいる、という図柄です。
私はこのとき初めて、SMの世界に女性が男性の顔に座る行為があり、それを「顔面騎乗」と呼ぶことを知ったんです。
また、SMクラブの広告が掲載されていて、そこに行けば顔面騎乗を実際に体験できることもわかりました。
「よっしゃーっ!ついに見つけたぞー!」と気分が盛り上がったのですが、その一方でSMの他の要素は全く受け入れられない。
縄で縛られ地べたに這いつくばった裸の男奴隷を女王様が踏んづけているシーンには嫌悪感しかありませんでした。
「果たして自分はこの道に進んでいいんだろうか?これが自分の求めていることだったのか?」と、SM雑誌を手にしながら一抹の不安がよぎったのです。
<次回へ続く>
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