<前回からの続き>
大学に進学してからは親元を離れ一人暮らしを始めました。
18歳を過ぎたのでようやく堂々と顔面騎乗関連資料(というかオナニーのオカズ)探しができます。
私は大学生らしく普通に彼女を作りSEXの体験を重ねながらも、裏では密かにオカズ探しに精を出してました。
今ならネットで検索すれば顔面騎乗画像なんて簡単に手に入りますが、当時はネットが無い時代。今では想像もできないほどオカズ探しは難航を極めたんです。
まずはSM雑誌にあたってみるのですが、新刊は高くて買えないので主戦場は古本屋。そのテのアダルト本は古本でもビニール袋に封入して売られていたので、表紙を吟味して選ぶしかありません。
古本といっても一冊千円以上します。ハズレを引かないよう入念に表紙をチェックして購入。
そうして厳選した古本のSM雑誌を持ち帰り、わくわくしながら開く。そしてページを進めるうちに落胆の度合いを深めて終わる、というのがいつものパターンでした。
まあとにかく!ほぼ毎回収穫はありません。
そもそもSM雑誌の中身は8割がた男S・女Mのコンテンツ。女性が何やら芸術的な亀甲縛りで吊るされているようなシーンが延々と続くんです。
ようやくM男モノが出てきたゾ!と思ったら、裸のオジサンが寒々とした部屋で首輪につながれ檻の中に入れられたり、エナメルのボンデージを着た女王様に踏んづけられてたり・・・。見るも無残なトホホ画像ばかり。
どれもこれも私には何が楽しいんだかさっぱりわかりませんでした。
ごくごくたま〜に顔面騎乗シーンを見つけるのですが、これがまたパッとしない。どういうわけか顔全体ではなく、ひたいやあごのあたりにちょこんと座った中途半端なのばっかり。
それを見た私は、
「コラーッ、女王様っ! 奴隷の顔の上にきちんと座りなさーいっ!コノヤロコノヤローッ!」
・・・と、いつもひとりで憤慨してました。
貧乏学生だった私は「一体全体いくらつぎ込んだらちゃんとした顔面騎乗シーンを拝むことができるんだ!」と、憤懣やるかたない日々。
私にしてみれば「SM業界関係者の陰謀で、きちんと顔に座った顔面騎乗画像が世の中から周到に排除されているんじゃなかろうか?」と妄想するほどでした。
このように顔面騎乗シーンを全く見つけられない状況が、かえって私の欲望を猛烈に駆り立てたんです。
<次回へ続く>