<前回からの続き>
孤独でストイックな(SM)クラブ活動を黙々と続けていたのですが、2000年代に入った頃からSMクラブの減少を顕著に感じるようになります。
六本木にいくつかあった老舗の女王様専門店は軒並み閉店したようですし、五反田、新宿、池袋なども同様。
私が夢中になって通った池袋クラブEが突然閉店したのもこの頃でした。(衰退するSMクラブ① – クラブEを突然失う)
SMクラブが減少した理由はいくつか考えられますが、そのひとつが風営法の改正。2005年頃の改正により、店の受付やプレイルームなどに規制がかかるようになったんです。
かつてSMクラブといえばプレイルームがつきものでした。
通常はマンションの1室をプレイルームにしており、間取りは大体1DK。壁は一面鏡張りで、室内には女王様用の椅子や客用のマットがある、という部屋が多かった。凝った照明のルームもあったりして、クラブの特色が出てましたね~。
ところが法改正を機にプレイルームを廃止するクラブが一気に増加。
ルームが無くなってからはホテルでプレイすることになります。しかしながら部屋の中央にドーンとベッドが置いてあるラブホテルでは、本格的なSMプレイができない。
私のように顔面騎乗プレイであればホテルでも問題ありませんが、本格的なSMプレイを望む客にとっては、SM用具が常備され空間を広く使えたプレイルームが利用できないのは、致命的だったはず。
私にとってもプレイルームはお店独自の雰囲気があって好きでしたし、なんといってもコスト面で助かります。ルームの料金はホテルよりも割安に設定されていましたので。
このようにプレイルームが規制されたことは、客側にとってデメリットしかないように感じました。一体なぜプレイルームを禁止しなければならないのか? 私にはまったく見当がつきません。
強いて理由を挙げるなら、ルームがマンション内の近隣住民の迷惑になるから、ということぐらいかな。
通常、プレイルームはマンションの一室なので、隣に普通の住民が住んでいる可能性はあります。自宅の隣の部屋に何だか妙な人たちが頻繁に出入りして、妙な行動を繰り返しているのは、確かに薄気味悪いでしょうね。
隣の部屋から毎日毎日、「ピシッ!(ムチ)」「ウウッ・・・」、「バシーッ(ビンタ)」「ヒィ~・・・」なんて音が聞こえてきたら、そりゃ気持ち悪いに決まってます。
これが理由でプレイルームが禁止されたのかもしれませんね。(んなわけない?)
<次回へ続く>