Anaconda Production

Anaconda ProductionというFemale domination系フェティッシュビデオメーカーが米国にあります。
毎月2本程度、コンスタントにビデオを制作しており、それを自社サイト、anaconda.comで販売するビジネスをしています。
ビデオの内容はFacesittingのみならず、Humiliation(屈辱)、Trampling(踏み付け)、Crushing(踏み潰し)、Punching(パンチ)、Slapping(ビンタ)、Spitting(つば)、Kicking(蹴り)といった、おどろおどろしい行為で構成されています。そればかりか、聖水(つまりオシッコ)プレイをフィーチャーしたビデオ作品も多数そろえており、はっきり言って私の嗜好からは程遠い存在です。

Facesitting picture from Anaconda Production Facesitting picture from Anaconda Production

では、なぜそんなビデオを制作する会社のサイトに私が興味をもったのでしょうか? それには次のような経緯がありました。

このanaconda.comのサイトが開設されたのは、確か1998年頃でしたので、比較的古いサイトの部類に入ります。
オーナーはWalter氏という人物で、彼は当時fetish.com(「老舗サイト fetish.com」参照)を運営するIBN社のフェティッシュビデオに男優としてよく出演していました。年恰好は50歳以上かな〜、という感じの人物で、その哲学者然とした風貌がなかなか印象的なおじさんです。
ビデオの中のWalter氏は、まるで世の中の苦悩を一身に背負ったような深刻な表情を浮かべながら、女性から踏んづけられたり、蹴られたりといった責め苦を受け続けています。そのさまは、変態マゾオヤジというよりも、迫害を受けるピューリタンといった印象でした。
そのため、ビデオの中で繰り広げられる痛々しい責め苦はともかくとして、私はWalter氏個人がどのような心象風景の持ち主であるかに興味を持ったのです。(下右側の首を絞められているおじさんがWalter氏です。ジーンズはあまり似合ってません。。。)

Facesitting picture from Anaconda Production Facesitting picture from Anaconda Production

そんな彼が、IBN社から独立して新たなレーベルをブチあげるというのですから、私は俄然注目です。一体どんな哲学的な作品が創造されるのだろう? と妙な期待を勝手にふくらませていました。
そして、記念すべき第1作「Gasping For Air」という作品が発売されるや否や、そのビデオをオーダーしたのです。
で、感想なのですが、やはりというべきか、期待したような哲学的かつシュールな仕上がりではなかったようです。残念ながら私には作品からWalter氏の思想を垣間見ることはできませんでした。
当たり前ですが単なるMビデオです。しかも、当時のIBNの作品同様、女性からの無意味な罵倒・無意味な暴力が満載で、これを見た私は「IBNと異なる独自のレーベルを立ち上げた意義は一体何だったのか?」と訝しく感じた次第です。

Facesitting picture from Anaconda Production Facesitting picture from Anaconda Production

その後も現在にいたるまで、Anaconda社は次々と新作をリリースし続けるわけですが、内容はよりハードに、よりバッチい方向(オシッコとか)にエスカレートしてきているようです。そのようなシチュエーションを好むマニアの方々には歓迎されるのでしょうが、私はどうも見るに耐えません。
Anaconda Productionは、おそらく初めからそのようなハードSM的な方向性を持っていたのでしょう。途中から方向性が変わったというわけではありませんので、「私の嗜好と違ってきたぞ!」と文句をつける筋合いのものではありません。まあ「放っといてくれ」と言われるのがオチです。

Facesitting picture from Anaconda Production Facesitting picture from Anaconda Production

ところがです!
そのようなおどろおどろしいハキダメ(失礼)のような作品群の中に咲いた、一輪の花のような作品が、このAnaconda Productionに1点だけ存在するのです。それは、「Under Her Ass」というビデオ作品です。
登場人物は、Artemis Antoneという女性とWalter氏ご本人のふたりだけで(ネコも登場しますが。。)、設定はどうやら掃除をサボった使用人Walterが女主人Artemis嬢からおしおきされる、といったものです。舞台は典型的な米国家屋の一室で、最初から最後までふたりっきりのセッションが淡々と行われています。(下の2枚はUnder Her Assの1シーンです)

Facesitting picture from Anaconda Production Facesitting picture from Anaconda Production

このビデオはFacesittingばかりではなく、私のきらいなTramplingシーンもあるのですが、Artemisの素晴らしい魅力のせいか、さほど気にはなりません。むしろ彼女ならチョイと踏まれてみたいぐらいです(なんちゃって)。
Artemis Antoneは、古くはVideo VortexやIBNの作品にも出演しており、結構「トシ」だと思うのですが、相も変わらず妖艶で、かつキュートな魅力の持ち主です。
また、Walter氏もこの作品では哲学的なイイ表情を見せてくれます。
このメーカーのビデオで、私が唯一好きな作品ですねぇ。

Facesitting picture from Anaconda Production Facesitting picture from Anaconda Production

さて、今回ご紹介する画像は、anaconda.comからのものです。このサイトもご他聞に漏れずメンバーズコーナーを有しており、有償で静止画像や動画などのメンバー向けコンテンツが提供されています。
ここでは静止画のみのご紹介となりますが、それにしてもこの写真のクオリティはいかがなもんでしょうか? もう少し美しく撮れないものでしょうかねえ。これではモデル女性がお気の毒というものです。

Facesitting picture from Anaconda Production Facesitting picture from Anaconda Production

まあ、このサイトのメンバーズエリアは動画の方が充実していますので、動画好きの方には良いかもしれません。私はインターネットで提供される中途半端な動画にはさして興味がありませんので、私にとってメンバーシップの価値は、率直なところ今ひとつです。
とにかく、ビジネスである以上、画像のクオリティ(撮影技術)向上は必須といえましょう。

文句ついでにもうひとつ苦言を呈すると、同社のビデオにTokyo Mistressという作品があるのですが、その東京ミストレスというのが、こんな人(下右側の写真)なのです。はっきり言って、東京にはこんな感じの化粧をしたミストレスはいな〜いっ! これは明らかに間違ってまーす! 一体全体「Tokyo Mistress」という言葉にどんなイメージを持っているのでしょうか?

Facesitting picture from Anaconda Production Facesitting picture from Anaconda Production

私は海外に行くと、現地の本屋とか空港で、現地国が発行する日本の観光ガイドブックを見るのが趣味なのですが、私の目からみて、「一体このガイドに載ってる国は、いつの時代の日本なんだい?」と思うことが、もうしょっちゅうあります。
「これは20年ぐらい前の日本かな〜」と思えるガイドブックはまだマシな方で、「江戸時代かよっ!」と突っ込みたくなる本までもが堂々の書棚に並んでいるんですなー、これが。 とにかく、ことごとく間違っているのです。(というか厳密に言うと、現代の日本について誤解を招くような記述や写真の選定がなされています。)

ま、海外の日本に対する認識なんてそんなものなのでしょう。
このTokyo Mistressにもそのような認識のズレからくる、そこはかとないモノ悲しさを感じます。「もう、好きにやってくれ」と投げやりな気分にさせられてしまいます。

Facesitting picture from Anaconda Production

なんだか今回はけなしてばかりですが、もちろんダメサイトというわけではありません。そもそもダメならここで取り上げることすらしませんので。
私のようなソフト志向の持ち主には向きませんが、スカトロ系ハード顔騎がお好みの場合は、このサイトはマッチするのではないかと思います。
それからArtemis Antoneが出演するUnder Her Assは、私の大好きなビデオ作品のひとつです。


anaconda.com (アメリカのFemdom系フェティッシュサイト)