顔騎サイトをつくる(1)

このサイトは、本年1月をもちまして無事1周年を迎えることができました。
これもサイトをご覧いただいているみなさんからの温かいご声援のおかげ、と大変感謝しています。
今回のコラムでは、1周年を記念して、私がこのサイトを立ち上げるまでの経緯、そしてこの1年を振り返ってみて感じること等をご紹介することにより、顔面騎乗サイトを開設・運営することについて、改めて考えてみたいと思います。
もしかすると、このサイトに触発されて自らサイトを立ち上げようと考えている方もいらっしゃるかもしれませんので、そのような方の参考になれば幸いです。

私がこのサイトを立ち上げようと思いたったのは一昨年の9月頃でした。つまりサイト開設の4ヶ月ほど前のことです。
きっかけは、ピクチャーズコーナーでもご紹介した、facesitting funという顔面騎乗をテーマにした個人サイトにインスパイアされたことにほかなりません。 このサイトには、プライベートな顔面騎乗プレイの画像が多数掲載されており、その美しい画像から発せられるメッセージに、私はグイグイグイと揺さぶられてしまったのです。
また、このサイトの掲示板には、男性のみならず女性からも多数のメッセージが寄せられており、顔面騎乗に興味を持つ女性は少なからず世間に存在する、ということを知りました。

ならば私の顔面騎乗に対する思いをメッセージとして発信すれば、もしかするとそのような女性に届くかもしれない。あるいは顔面騎乗の存在すら知らない女性にも、その魅力を理解してもらえるかもしれない...。などと、ある日突然、思いついたのです(無謀にも)。
私はその頃、新たなるパートナーとの出会いを模索している最中でしたので、このアプローチならもしかすると成果があがるのではなかろうか?と直感しました。

そう考えると、いてもたってもいられなくなり、私は直ちにサイト開設準備にとりかかりました。
まずはマーケティングリサーチからです。サイトを立ち上げてはみたものの女性の閲覧が無ければ意味がありません。
私はその当時のパートナーやSMクラブのなじみの人など何人かの女性に「今度顔面騎乗のサイトを立ち上げてみようと思ってるんだけど、女性は見ると思う?」と片っ端からヒアリングしてみました。(マーケティングリサーチ〜??)

返ってくる答えは、概ね「見たい見た〜い」といったもので、まあそれなりに手応えは感じたのですが、決定打となったのは、ある女性の意見です。その女性曰く「女はHな気分になっても男の人のようにアダルトビデオやH系の雑誌を見る機会がほとんどないから、たぶんインターネットのアダルト系サイトは見ていると思う。私も結構見てるよ!」とのことでした。私はこの意見を聞いて、ナルホド!と納得し、サイトを立ち上げる決意を固めたのです。

そうと決めてから最初にやったのは、サイトの目的・ねらいを明らかにし、ターゲットを明確にすることでした。アイデアを形にするには、このようなコンセプトワークを欠かすことはできません。(...と、モノの本に書いてありました。。。)
私がサイトを立ち上げようと思ったきっかけは、女性に見てもらいたいという、いささか不純な(?)動機からでしたが、コンセプトを煮詰めていくうちに、自分のサイトを通じて顔面騎乗の魅力を伝え、広めていきたい、とそれなりに高尚な(?)目的に昇華されていきました。
ねらいは、日本国内で顔面騎乗の認知度を高めることにより、同種のサイトや顔面騎乗ビデオなどの作品が充実するようになること。そして個人的には、サイトを通じて私自身の顔面騎乗体験を充実させ、その体験をコンテンツにフィードバックする、といったサイクルを確立することです。

この目的・ねらいの明確化により、おのずとターゲットは決まってきます。当然見てもらいたい人は、日本国内に住む、「大人の」男女の方々です。
さて、このターゲットに訴求するサイトを、どのように制作すれば良いのでしょうか?
私は、コンテンツ、デザイン、テクニックの3つの観点からそれぞれ考えていきました。

まずコンテンツについてですが、当然ながらこれが最も重要な要素です。
顔面騎乗の魅力を伝えることが目的ですから、それに適した表現手段をまずは検討しました。といっても、選択肢はテキスト(文章)か画像しかありませんので、どちらでいくかを選ぶだけです。
その頃の私は、オリジナルの顔面騎乗画像のストックはさほどありませんでしたし、自分で顔面騎乗のイラストを描こうにも残念ながら絵心がありませんので、まずはテキスト(文章)をメインコンテンツにすることにしました。文章なら何とかなりそうです。

テキストといっても、日記をダラダラと書きつらねたものではメッセージがぼやけてしまいますので、いくつかのカテゴリを作りました。それが、コラム、レポート、ピクチャーズという3つのコーナーです。
コラム」では顔面騎乗の魅力について私なりの考えをご理解いただき、「レポート」では実際のプレイの模様を具体的にイメージしていただき、そして「ピクチャーズ」では顔面騎乗画像を見てその美しさに触れていただこう、という整理です。
これらのカテゴリが決まると、早速私は各コーナーのポリシーに沿った文章を書き始めました。1回分はWordで1ページ程度のボリュームとなるよう、ひたすら文章を書いていったのです。

次にデザインです。
私はデザインセンスには全く自信がありませんでしたので、凝ったものはあきらめて極力シンプルなデザインにしました。テキストメインのコンテンツですので、なによりも読みやすいデザインを心がけた次第です。
なにしろ、パソコンのモニタで読む文字は、紙に印刷したものよりもはるかに読みづらいのです。にもかかわらず、スタイルシートで文字の大きさを固定したり(しかも小さめに)、背景を妙な壁紙で敷き詰めたりして、わっざわざ文字を読みづらくしているようなサイトをよく見かけます。一体なぜそんなことするのでしょうか?解せません。

当サイトでは、文字の大きさを固定せず、行間は広めにとり、左右のマージンも十分とり、文字の色は若干緑色にして背景色の白とのコントラストを弱める等、考えられるあらゆる措置を講じ、とにかく何が何でも読んでもらおうと、もう必死です! 「お願いだから読んでくださぁーい!」ぐらいの勢いです。
ナビゲーションも、極力少ないクリックで目的のページにたどり着けるよう、オーソドックスな「パンくずナビ」(トップ > コラム ←こういうのです)をヘッダにつけ、フッタには全てのメニューを表示しました。Googleなどのロボット型サーチエンジンで当サイトのどこかのページにたどり着いたら、必ずトップメニューを見てもらおう、という魂胆です。

そして、最後はテクニカルな面です。
それまで私は、サイト制作の経験はおろか、HTMLなんて全然知らん! といったドシロウトでしたので、まずは市販のサイト制作手引き書を何冊か買って読んでみました。
で、文書をマークアップするための基本的なルール(タグ)はなんとか理解したのですが、タグうちが大変なので、結局ホームページビルダーなるオーサリングツールを買ってきて、これで作ることにしました。このソフトは、ダサいテンプレートやアイコン等の素材がてんこ盛りなのがイマイチなのですが、サイト管理やページ作成支援ツールとしてはなかなか使い勝手が良いので結構オススメです。もっとも他のツールを使ったこと無いので、比較はできませんが。。。

ま、はっきり言って、私のような者にとってテクニカルスキルはさほど重要ではありません。ですのでツールやテクニックにはあまり関心が無いですね。今でも私はHTMLやスタイルシート等最低限のことしか知りませんが、大して不都合は感じていないのです。こんな私のようなレベルでもサイト開設・運営はなんとかなる、ということですな。
ともかく、この世界にはFlashだのPHPだのXなんとかだの、さまざまな技術があるようですが、これらのテクニックは必要になったときに誰かに教われば良いでしょう。テクニックよりもコンテンツやデザイン・ナビゲーションなどの方がはるかに重要だと思います。

<以下 次号に続きます>


Happy Facesitting Column19