顔騎サイトをつくる(2)

<前回からの続きです>

さて、コンテンツを作成し、デザインを決め、HTML化して、いよいよ公開です。
というわけで、サーバーをレンタルするわけですが、それにしてもこの1年間サーバーには苦労しました!
最初はGeocitiesという無料サーバーを利用していたのですが、サイト開設から4ヶ月ほど経ち、ようやく順調なアクセスが見込まれるようになったある日、なんと予告もなくいきなり私のサイトがサーバーから削除されてしまったのです。ゴールデンウィーク真っ只中で、私は旅行中という最悪のタイミングです。

削除の理由は、おそらくコンテンツがサーバー利用規約に違反していた、ということなのでしょう。要するにアダルトサイトはダメ!というわけです。そういうことなら抗議しても時間の無駄なので、とっととあきらめて別のサーバーを探すことにしました。
アダルト不可の無料サーバーはもうこりごりでしたので、今度はアダルト可の無料サーバーをいくつかピックアップして検討してみました。いずれも無料サーバーゆえ、やはり各ページにバナー広告が入ります。それは良いのですが、問題はどのサーバーのバナーも醜いポルノ画像ばかりで、とにかく汚いことです。また、不快なポップアップ広告がポンポン飛び出す、なんともいまいましいサーバーや、あまつさえ妙なプログラムをダウンロードさせようとする、とんでもないサーバーまであるのです。まったくもって使えないシロモノばかりでウンザリしました。

やむなく私は無料サーバーをあきらめ、有料のホスティングサービスを利用することにしたのです。有料サーバーなら醜いバナーや腹立たしいポップアップ広告とは無縁です。結局、アダルトサイト掲載可で料金もリーズナブルなanybodyというサーバーに申し込みました。
ところが、このサーバーは安いだけあってやや不安定で、夜間はサイトの更新はおろか閲覧さえ困難といった状況が続きました。
そのため私は、より快適なサーバーを求め、FTSという別の有料サーバーを別途レンタルすることにしました。で、今(2004年1月現在)は、このFTSのサーバーをメインとし、当面はanybodyも併行利用しているような状況です。
なんと1年間で3つのサーバーを渡り歩いたわけです。これは予想外の苦労でした。
現在のサーバー(FTS)はサポートも良く、まずまず快適ですので、ようやく落ち着けそうです。

さて、サイト開設後1年間の成果ですが、果たして目的・ねらいは達成された、といえるでしょうか?
結論からいうと、1年目の成果としてはまずまずではないかと思っています。
現在までにメールやアンケートで多数のご意見・ご感想を頂戴していますが、その中には「顔面騎乗というものを初めて知り、経験してみたいと思った」というものが少なからずありました。このことからも、顔面騎乗の魅力をメッセージとしてお伝えすることが、それなりにできたのではないかと思います。

また、私自身がサイトを通じて顔面騎乗経験の幅を広げることもできました。
このサイトを介して知り合った女性との出会いのプロセスをレポートしたり、プレイの模様を撮影して「プレイシーン」に掲載したり、といった具合に、コンテンツへのフィードバックサイクルができつつあります。
このサイトがなければ、私はこれらの魅力的な女性達と巡り会うことはできなかったでしょうから、サイト開設のねらいは十分達成できているといえるのではないでしょうか

さらには、男性の閲覧者の方々ともメール交換し、貴重な画像を見せてもらったり、体験談を聞かせてもらったりして、大変参考になっています。世の中にはすごい人がいるものだなあ、ということがよくわかります。
意外だったのは、年配の男性からメッセージをいただくことが思いのほか多いことです。当初私は、年配の方がこのサイトを見ることはほとんどないだろうと思い、アンケート回答者の年代設定は20代、30代、40代、50歳以上という4段階にくくりました。ところが蓋を開けてみると「50歳以上男性」からのメッセージが予想に反して多いのです。
しかも驚くべきことに、この年代の方々は現役プレイヤーが多いようです。ご自身のプレイ画像を私に見せてくれるのは、50歳以上の方々ばかりです。大変失礼ながら、皆さん年配にもかかわらず、若くて美しいパートナー女性とプレイを楽しんでいるようなのです。経済的にも時間的にも、そして精神的にも余裕ができる年代ということなのでしょうか。

私は現在30代なのですが、更に年齢を重ねていくと、いずれ顔面騎乗プレイもできなくなるのかな〜?といった不安を漠然と抱えていました。ところが、そんな私の不安をアクティブな諸先輩方が吹っ飛ばしてくれたのです。
私もバリバリ働いてそれなりに資産を形成し、いろんな意味での「余裕」を獲得することにより、年をとってからも心のオアシスとしていつまでもプレイを続けていきたい、と感じた次第です。

もちろん年配の方々に限らず、様々な世代の人々からアンケートやメールによるメッセージを日々送っていただいており、いつも本当に励まされています。
最も勇気付けられるのは「共感できる」という言葉です。このサイトを通じて、いろんな人と顔面騎乗のファンタジーを共有している、と感じられることが、サイト運営の真骨頂といえましょう。これほど心強い励ましの言葉はありません。まさに表現することの喜びが感じられる瞬間です。
ご覧いただいている方々からこのようなメッセージが届く限り、私はサイト運営を継続していきたいと考えています。

ともあれこのサイトは、あくまでも私自身の感性を反映したコンテンツのみで構成する、極私的なサイトです。
皆さんからお寄せいただくご意見の中からインスピレーションを得て、コンテンツに反映させていくこともありますが、一方でリクエストにお応えできない場合も多々あろうかと思います。

なぜなら私は、顔面騎乗に関わるありとあらゆるニーズをこのサイトに取り込んで、全てを表現しよう、などといった大それた考えを持っているわけではないからです。あくまでも、ひとりの顔面騎乗愛好者に過ぎない私の視点から、顔面騎乗のひとつの側面(SM的要素を排除したピュア顔面騎乗)を切り出して、細々と表現していくつもりなのです。
今後もこのスタンスを崩すことなく、粛々と続けていく所存ですので、どうか見守っていただければと思います。

でも、もしかすると、私が自分のスタイルにこだわるあまり、コンテンツの方向性がご覧いただいている方々のニーズからいつのまにか乖離してしまうときが、やがて訪れるかもしれません。その結果、サイトへの共感が失われ、アンケートやメールによる反応が無くなってくるかもしれません。そのときは潮時なのでしょう。
そう感じたときは、私は躊躇することなくこのサイトを閉鎖しようと思っています。更新されないサイトを放置する、などといった醜態をさらすことなく、きれいさっぱり撤退するつもりです。

幸いにも、現時点では多数の反応をいただいていますし、私自身も表現したいことがまだまだありますので、当面は続けていきたいと思っています。今後のサイトの方向性に関しては思案中ですが、いずれにしてもコンテンツの拡充を図っていこうと考えています。

さて、以上の通り私のサイト制作秘話(?)の一端をご紹介したわけですが、これから顔面騎乗サイトを立ち上げようと考えていらっしゃる方にとって、多少なりとも参考になりましたでしょうか?
今回のコラムを見て、私のような素人でもかろうじてサイトの開設・運営ができていることを知り、自分もサイトを立ち上げてみようと思った方がいれば幸いです。

私は、オリジナリティ溢れるクオリティの高い顔面騎乗サイトが、日本国内に多数生まれてくることを願っています。ぜひとも、そのようなサイトを多くの人々に作ってもらいたいと思います。
ともに顔面騎乗の魅力を広めていきましょう!


Happy Facesitting Column20