風俗店で危機一髪① コワすぎるSMクラブ

実は東京でSMクラブ活動を始めて間もない頃(90年代半ば)、コワい思いをしたことがありました。

池袋のMというクラブに行ったときのことです。

池袋北口にほど近いビルの一室に受付がある、とのことで、そのビルに行ってみました。

エレベータを降りて廊下に出ると、蛍光灯の白い光の中、何もないがらんとした通路。何やら寒々とした雰囲気の中、受付のある事務所に入ります。

すると長テーブルの真ん中にゴツいオジサンがドンッ!と座っており、その両サイドにこれまた超いかつい金剛力士像みたいなオジサンがひとりずつ立っている。で、3人ともエライ形相でこっちをにらみつけています。

「うううっ、どないしよ・・・」と思いましたが、事務所に入ってしまったのでもはや手遅れ。やむなく促されるまま椅子に座り、システムの説明を受け、所定の料金を払います。

説明はまあ普通に丁寧でしたが、3人のオジサンたちは終始ニコリともしない。とにかくコワ過ぎっ!

広告では「アルバムで女性を選んで・・・」と書いてましたが、アルバムなんてどこにも見当たらない。そのまま同じビル内のプレイルームに移動するよう言われました。

「アルバムは?」と聞ける雰囲気は微塵もありません。私はすごすごとその場を退散し、別の階のプレイルームに向かいます。

ルームに入るとすでに女王様は待機していました。女王様というよりも、やさぐれた風情のオバサンがタバコをふかしながら椅子に座っていたんです。私は泣き出したくなりました・・・。

その後のプレイはほとんど記憶にありませんが、まあ通り一遍のどうでもいいSMプレイだったと思います。

プレイルームを後にしてエレベータを待つ私。これ以上ない虚しさを感じてました。

「オレは一体、何をやっているんだろう?」

打ちひしがれているところにエレベータのドアが開いたので乗り込もうとした次の瞬間、全身が凍り付きます。

次回へ続く

風俗店で危機一髪① – コワすぎるSMクラブ

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