顔面騎乗パーティは成立するか？

顔面騎乗オンリーのパーティというのは、果たして成り立つものなのでしょうか？
前回のコラム（「顔面騎乗を直接見たい」参照）で予告しましたとおり、今回はこの点について考えてみたいと思います。

と、大見得をきってはみたものの、実は私、複数の男女が集まって開催されるアダルトなパーティに関しては、主催はおろか参加したことすらありません。
従って、過去にフェチサイトや雑誌などで見たパーティ風景を思い出しながら、想像たくましく検討するほかありません。やや無謀な試みですが、予告した以上は取り組んでみたいと思います。

まず、顔面騎乗パーティに限らず、大人の男女が集まるアダルトパーティを開催するにあたり、必要と思われる要素を、次の通りざっと挙げてみました。
・会場の確保
・参加者の募集
・会費の設定・徴収
・パーティ内でのアトラクション
・飲食物の手配
といったところでしょうか？では、個別に検討してみましょう。

まずは「会場の確保」です。
と、ここでいきなり躓いてしまいました。SMパーティやフェチパーティは頻繁に行われているようなので、会場確保などたやすいものだろうと思っていたのですが、いざ具体的に考えてみると全く思い浮かびません。（ヤバイッ！）

そもそもあのテのパーティは一体どんな場所で行われているのでしょうか？
ラブホテルは大人数で入ることができないでしょうし、かといって一般のホテルの広い部屋だとかなり高くつきそうです。参加者で料金をシェアしても相当の負担になってしまうでしょう。
広いマンションの一室を借りるったって、時間貸ししてもらえそうな物件もなさそうですし、まさかあのテのパーティは主催者の自宅で行われている、なんてことはありませんよねぇ。
無い知恵を絞って考えてみたのですが、思い浮かびませんでした。（どなたかご存知の方教えてください。）

いきなりこんなんじゃ先が思いやられますが、気を取り直して、次に「参加者の募集」です。
これはおそらくですが、掲示板などで告知すれば、男性参加者を集めるのは可能でしょう。もっとも信頼のおける人物かどうかを見極める必要はありますが、その点もなんとかなると思われます。

問題は女性参加者です。女性は参加無料としても、集めることはなんとなく難しそうです。女性参加者には謝礼を支払うような形での募集になるのでしょうか？それとも、どこかからそういう女性を調達するのでしょうか？ あるいは、この手のパーティは、通常男性が自分のパートナーを連れてくる、ということなのでしょうか？
よくわかりませんが、どのような形で集めるにせよ、女性参加者への謝礼は必要となりそうです。

次の「会費の設定・徴収」に関しては、人数・会場・女性への謝礼が決まれば、会費は機械的に設定できますし、徴収についても、パーティ開始に先だって参加費を集めておけば、まあ問題ないでしょう。

その次の「パーティ内でのアトラクション」はどんなものがあるでしょうか？
顔面騎乗パーティですから、それに関連したものが良さそうです。

ビデオで見たことあるのですが、「顔面椅子取りゲーム」なんて面白そうです。男性参加者の顔を椅子にみたてて、女性参加者が椅子取りゲームをやるというわけです。これはなかなか盛り上がりそうですが、盛り上がりすぎて女性が興奮すると、下の男性が怪我するかもしれません。ちょっと危ないかなぁ？

ならば、顔面騎乗我慢大会というのはどうでしょう？男女で何組かのペアになって、まずはいっせいに顔面騎乗です。で、女性は男性を窒息させんばかりに座りこみ、最初にギブアップした男性が罰ゲームです。罰ゲームは、その場にいる女性全員に座られちゃうというもので、全然罰になってませんね．．．。こりゃダメです。

じゃあ、こんなのはどうですか？
「匂い当てクイーズッ！」　というわけで、まずは目隠しした男性ひとりが何人かの女性にかわるがわる座られます。
そして、最後にそのうちのひとりがもう一度座って、その女性はさて何番目の人でしょう？ 匂いで当ててくださぁーい！というゲームです。（これもビデオで見たような気が。。。）
はずれたときの罰ゲームはやっぱりその場の女性みんなに座られちゃうという．．．．ん！？。

．．．では、これはどうでしょう？「顔面騎乗レ〜ス！！」。
男女でペアになって、まずは顔面騎乗です。そのまま部屋の端から端まで競走するわけです。女性は顔に跨った状態でひざで前進、男性は顔に座られて横たわったまま背中と足を使ってもぞもぞと前進。みたいな．．．．．．。
で、ビリになった男性は、罰ゲームでその場の女性みんなに座られちゃうわけですな。（お約束です。）

とまあ、いろいろ考えてみましたが、やっぱりバカです。別にアトラクション無くてもよさそうですね。

さて、再び気を取り直して、お次は「飲食物の手配」です。
これはまあビールや乾きモノ程度で良いでしょうし、これも別に無くてもよさそうです。

というわけで、パーティに必要な要素はそろいました（ムリヤリですが）。会場や女性参加者さえ確保できれば、開催にこぎつけることはできそうな感じです。

しかしながら、こんなんで参加者が楽しめるパーティが果たして成立するのでしょうか？
ウーム、難しそうです。何か決定的なものが足りないような気がするんですよね。
他のフェチパーティは一体どんな様子なのでしょうか？

以前私は、ゼンタイ（全身タイツ）フェチの方から、ゼンタイフェチサークルのオフ会なるものが頻繁に開催されているという話を聞いたことがあります。
なんでも、そのパーティ（オフ会）では、多数の男女の愛好者が集まり、皆全身タイツに身を包んで、あっちでスリスリこっちでスリスリやり合っているそうです。
私が話を聞いた人（男性）はゼンタイフェチであると同時に顔面騎乗マニアなのだそうですが、このオフ会ではゼンタイに身を包んだ男女が、よく顔面騎乗に興じたりもしているらしいです。いやはやなんとも驚きました。

私はゼンタイフェチではありませんので、そのオフ会に参加するわけにはいきませんが、なんだかうらやましいですねえ。
私が思うに、おそらくゼンタイフェチとは極めて少数派であるがゆえに、マニアを強烈に惹きつける「何か」があるのではないかと思います。オフ会はいつも異様な盛り上がりを見せるそうです。

そう考えると、顔面騎乗には残念ながらそこまでのマニア性は無いような気がします。なにしろ顔に座るだけですから。
顔面騎乗を69のバリエーションと捉え、SEXの中で普通に行っているという人も意外と少なくないようです。
もしかすると、顔面騎乗はマニア性に欠けるのかもしれません。そんな行為をメインとしたパーティを開催しても、果たして盛り上がるかどうか、はなはだ疑問に感じてきました。

私のように、顔面騎乗という行為そのものに強烈なファンタジーを見出し、その虜になっている人間は、ゼンタイマニアの人よりも間違いなく少数派でしょう。顔面騎乗パーティ開催はもしかすると時期尚早なのかもしれません。

現在よりもさらに顔面騎乗の認知度が高まり、国内に関連サイトがたくさん生まれるような状況になれば、可能性はあるでしょうね。そのときは、もしかすると新宿のロフトプラスワンあたりで「顔騎Night」が盛大に開催されたりして．．．（ありえない？）。