顔面騎乗を直接見たい

今まで数々の顔面騎乗体験を重ねてきた私ですが、顔面騎乗シーンを直接見た経験は一度もありません。
「一体何を言い出すの?」と、訝しく思われるような出だしですが、つまり、私は他の男性が女性に顔面騎乗されている場面を直接目にしたことがない、ということを言いたかったのです。

もちろん顔面騎乗シーンそのものは、写真やビデオで随分と見てきましたし、自分のプレイをビデオやデジカメで撮って見ることさえ、しばしばあります。
でもそれは、あくまでもテレビの画面やパソコンのディスプレイなどを介して見るため、やはりどうしても平面的な印象を拭い去ることはできません。また、当たり前のことですが、ビデオや写真は撮影されたときのアングルでしか見ることができません。

もし、自分の目の前で顔面騎乗プレイが行われていれば、様々な角度から見ることができるでしょうし、何よりもテレビの画面を通さない「生」ですから、さぞかし生々しい迫力が感じられるのではないでしょうか?
一度は自分以外の男性が女性に顔面騎乗をされているシーンを、ぜひともこの目で見てみたいものです。

そうは言っても、誰かに「顔面騎乗しているところを見せて欲しい」とお願いするのは、いくらなんでも無理筋というものでしょう。私だってそんなこと頼まれたらもちろん断ります。
では、このなんともエゴイスティックな願望を成就するには一体どうすれば良いのでしょうか? いくつか案をあげて検討してみたいと思います。

まず第一案として考えられるのは、いわゆる「SMショー」の見学です。
顔面騎乗は一応Mプレイのメニューに入っているものですから、女王様と奴隷のショーであれば、そのシーンが見られる可能性は十分あります。都内にはいくつかSMショーパブなるものがありますので、そこに行ってみるのもひとつの手なのかもしれません。

しかしながら、案として挙げておいてすぐに否定するのもなんですが、私自身はこの案にはまったく食指が動きません。
おそらく鞭やローソクや縄などによるステレオタイプな「SMプレイ」の合間に、おざなりの顔面騎乗シーンが入る、といったものを見せられるに決まってます。これっぽっちも期待できません。(我ながら、ものすごい偏見です。)
というわけで、この案は早速ボツになりました。(まあ、最初の案なんてものは大体が当て馬みたいなものです。)

続いて第二案は、顔面騎乗ビデオやサイトの製作現場の見学です。
つまり、顔騎ビデオやサイトの製作会社の関係者にお願いして、顔面騎乗シーンの撮影現場を見学させてもらうという、とても図々しい案です。

これはなかなか良い案だと思ったのですが、現実的には極めて実現可能性の低いものです。そもそも、私はごく普通のサラリーマンですので、そのような業界にコネなど全くありません。
コネが無いなら、顔騎ビデオやサイトの製作会社に片っ端からメールを送りつけて「見学させてくださぁい」とお願いする「体当たり作戦」があるじゃないか、といった営業マン的発想は、この際はナシです。そんなメールは先方にとっては迷惑以外のなにものでもありませんので、するつもりはありません。
迷惑もさることながら、これまで私は「日本の顔騎ビデオはダメ!」とさんざっぱらこきおろしてきたわけですから、いまさらそんなこと頼める筋合いのものではありません。

というわけで、このアプローチも難しそうですが、まあ、強いてあげるなら、ただ「見学させてくれい」とお願いするのではなく、「私の感性で顔騎作品を一点作らせて欲しい。もちろん謝礼など一切不要」というオファーをするのも一案かな、といったところです。書きながら思いましたが、これはもしかすると検討の余地がありそうな気がしてきました。

ともかく、普通は部外者が用もないのに撮影現場に入るわけにはいかないでしょうから、やはり私がその場にいるための何らかの必然性を設定することが、とりもなおさず必要でしょう。

というわけで、この案は一旦よけておいて、引き続き次の案の検討です。
第三案としてはパーティへの参加を挙げてみました。これは、SMパーティとかフェチパーティといったイベントに参加してみるという案です。イベントに参加すれば、もしかすると他人の顔面騎乗シーンを直接見ることができるやもしれません。
というよりも、この手のパーティであれば、必ず誰かがどこかで顔面騎乗しているはずですので、そのシーンに出くわす可能性は極めて高いといえるでしょう。ですので、顔騎シーンを直接見たければ、普通はまずこれを考えるべきなのかもしれません。

なのですが(と、ここから否定にかかります)、私にとってパーティへの参加は非常に敷居が高いものです。
SMパーティとかフェチパーティに参加する人たちは、正統派マニアの方々が多いでしょうから、私のような顔面騎乗オンリーという半端者はどうも気後れしてしまいます。(実は結構シャイなんです。)

SMパーティであれば、当然鞭やローソクなんてことになるでしょう。私は痛いのや熱いのには全く喜びを見出すことができませんし、自分が縛られて這いつくばっているようなシーンを他の男性参加者に見られるなんて、真っ平ごめんです。

フェチパーティの場合は、そんな目に遭うことはなさそうですが、調べてみると顔面騎乗パーティという催しはどうやら存在していない模様です。
あるのは、足フェチの人たちが多数の女性達に踏んづけられたり、聖水(要するに「おしっこ」です)を飲んだりかけられたり、何日もシャワーを浴びていない女性の強烈な匂いを楽しむパーティだったり。。。。。
それらのパーティでも、一応顔面騎乗は行われているようなのですが、私のような軟弱者には所詮ムリ、との結論に至りました。

ならば、「えーい!こうなったら自分で顔面騎乗パーティを開催してしまえっ」、という案はどうでしょう。つまり第四案です。
自分で主催すれば、イベントの条件は自分の思い通りに設定可能ですので、「鞭でシバかれんじゃないの?」とか、「おしっこブッかけられちゃうの?」、などといった余計な心配は無用です。
そもそも、顔面騎乗シーンを直接見るのが目的ですので、自分はプレイに参加せず世話役に徹しても特段差し支えありません。
いやいやちょっと待てよ? ひょっとすると、念願の複数女性にかわるがわる座られるというのも実現できるかも!?。。。。

と、ひとりで勝手に盛り上がってきたのですが、そこに根本的な問題が立ちはだかりました。
そもそも顔面騎乗オンリーのパーティなんて果たして成り立つものなのでしょうか? 世間に存在しないということは、結局ニーズが無いということなんじゃないでしょうか? どうもそんな気がしてなりません。
次回コラムでは、この点をもう少し深く掘り下げて考察してみたいと思います。


Happy Facesitting Column14