顔に座ってみて!

以前も書きましたが、街中とか電車の中で美しい女性を見かけると、私などは「あ〜座られてみたいな〜」と思ってしまいます(やっぱりバカです)。
ところが、顔面騎乗が好きという女性に「かっこいい人がいたら座ってみたいと思う?」と尋ねてみると、普通は「そんなわけないでしょ」と一蹴されてしまいます。

私が思うに、顔騎好きの男は顔面騎乗という行為そのものが好きです。だからこそ、SMクラブなどの風俗でプレイを楽しんだり、街中できれいな人を見かけると座られたいなんて思ったりするのでしょう(もしかすると私だけ?)。
ともかく、まずは「顔面騎乗ありき」というわけで、パートナーが変わっても顔騎プレイを続けていくことになります。

一方女性の方は、たとえ顔面騎乗が好きという女性でも、好みのタイプの男性なら誰でもいいから顔に座ってみたいというわけではなさそうです。概ね特定のパートナーの男性としか顔騎プレイをしないのではないでしょうか。
そもそも女性の場合は、顔面騎乗ありきというよりも、たまたまパートナーが顔騎愛好者だったことから顔面騎乗の楽しさを知ったという人が多いと考えられます。ですから、パートナーが変われば、また違った形でのコミュニケーションを楽しむことになるのでしょう。

つまり、男性と女性では、同じ顔面騎乗という行為を楽しむにしても、セクシュアリティのベースが異なることは明らかです。男性は顔面騎乗という行為・シチュエーションそのものにファンタジーを見出し、女性は顔面騎乗を通じたコミュニケーションに楽しさを感じるのではないでしょうか。
(もちろん人それぞれですから、一概には言えませんが、とりあえずこの仮説を是として話を進めます。)

このことからいえるのは、顔面騎乗に全く興味が無い、存在すら知らないという女性であっても、男性パートナー次第で、突如として顔面騎乗を大胆に楽しむことができるようになる(はず)、ということです。経験の有無やS性・M性の自覚の有無にかかわらず、です。
女性の適応力が高さは男性の比では無い、とよく聞きます。一旦パートナーとの信頼関係が出来れば、パートナーが求める顔面騎乗も自分自身が楽しめるようになるのではないでしょうか。この能力は、男性には無い女性の優位性ではないかと思います。おそらく顔面騎乗に興味の無い男性が顔騎プレイを経験してみても、ほとんどの場合「一体何が面白いの?」で終わってしまうことでしょう。(中には目覚める人もいるかもしれませんが...。)

まず間違いなく、世の中の大半の女性にとって顔面騎乗は未経験の行為だと考えられます。なにしろ、男の顔に座るという行為は、普段の生活はおろか、SEXのときでさえ普通はないでしょうから。
もっともSEXの過程で69から顔面騎乗のようなスタイルになることは、もしかするとあるかもしれません。女性が上になった69の場合、女性が上体を起こせば、顔面騎乗一丁上がり!になるわけです。でも、これは顔面騎乗と言うよりも69のバリエーションのひとつに過ぎず、我々愛好者が顔面騎乗と呼んでいる行為とは一線を画するものです。

やはり顔面騎乗とは、女性が男性の顔に座るという明確な意思をもって行う行為だと思います(ちゃんとした定義にはなっていませんが)。そのような顔面騎乗経験がある女性は、やはり少数派でしょう。

私は、クラブやパートナーの女性に、よく「プライベートで彼氏に顔面騎乗したことある?」と質問をするのですが、答えはたいてい「そんなことしたら彼氏に怒られちゃうから絶対しない!」といったものです。
彼氏が顔面騎乗に興味がなさそうだということもあるでしょうが、それだけではなく、そもそも男の顔に座ることへの心理的な抵抗感を女性自身がもっているように見受けられることが多いのです。それは無理もないことなのかもしれません。
女性の場合、たとえば子供の頃、床に寝そべってごろごろしているお父さんや兄弟の体を跨いで隣の部屋に行こうとしたら、お母さんに「人を跨いだらいけませんっ!」と叱られた経験のある人も多いのではないでしょうか。(ベタなたとえですみません)
その女性にとってみれば、男の顔に座ることは「人の体を跨いで歩く」ことなどとは比較にならないほど、いけないことと感じるのでしょう。ですから「本当に顔に座っちゃっていいの?」という感覚が強いようです。こちらが顔に座って欲しいとお願いしているにもかかわらず、しきりと「なんだかすごく申し訳ない」といった発言をしていた女性が実際に何人かいました。

しかしながら、そういっている人でさえも、いったん殻を破ると大胆に座れるようになってしまうのが顔面騎乗の不思議なところです。最初の抵抗感が強ければ強いほど、実際に顔に座ってみるとタブーを犯したような感覚に翻弄されてしまうためか、かなり気持ちが高ぶるようです。
もっともそれは最初のうちだけで、そのうち平気で座れるようになってしまいます。そうなれば、リラックスして顔面騎乗を通じたコミュニケーションを存分に楽しめるようになるはずです。私のいままでの経験からも、それは間違いないと思います。

というわけで、現時点で顔面騎乗になんとなく興味を感じている女性、特に体験してみたいけど不安や抵抗感を感じている女性には、ぜひとも一度経験して楽しさを知っていただきたいと思います。きっと、新たなセクシュアリティの発見があるはずです。

やってみたら、楽しかったと思われるかもしれませんし、案外つまらなかったと感じる人もいるかもしれません。
つまらないと思った場合でも、回数を重ねれば、あるとき突然楽しさを見いだすことになるかもしれませんし、相手が変わると喜びを発見するかもしれません。

私の夢は、顔面騎乗の禁断の魅力(?)を知った男女が増えてきて、顔騎マーケットのような出会いの場が自然発生的に成り立つようになることです。(夢というよりは、妄想ですね。。。)
そのマーケットでは、日々新たなパートナーシップが生まれ、密やかな大人の楽しみが繰り広げられます。不景気に沈む暗い社会における、一服の清涼剤のような役割を果たすものです(と言ったら言い過ぎ?)。
その意味でも、男の顔に座る楽しみを知る女性が増えていって欲しいと考えています。

女性のみなさん。とにかく、まずは「男の顔に座ってみて!」


Happy Facesitting Column11