顔面騎乗との出会い

人はどのようなきっかけで顔面騎乗に心を奪われるようになるのでしょうか。
インターネットの掲示板を見ると、女の兄弟やいとこ、あるいは近所の幼なじみの女の子にふざけて顔に座られたのがきっかけ、という告白をたまに見かけます。海外のサイトであれば、アルバイトのベビーシッターとレスリングをしている最中に顔に座られておさえ込まれたのがきっかけ、という投稿を見かけます。(ベビーシッターがフェイスシッターになったというオチですね。)

ともかく、顔面騎乗が好きになったのは、子供の頃の出来事がきっかけという人が多いようです。
私自身は、残念ながら子供の頃にそのような楽しい経験をした記憶がありませんが、やはり今から20年以上前、小学生の頃の出来事がきっかけで、顔面騎乗の虜になってしまいました。

それは、小学生低学年の頃、祖父母の家に遊びにいったときのことです。
当時その家には、20代で独身だった叔父が住んでいたのですが、たまたまその日は不在でした。いつも遊び相手になってくれる叔父がいなかったので、私は叔父の部屋でひとりで遊んでいました。
叔父の部屋には独身男性らしく成年雑誌が積んであったので、私はそれを興味津々に見ていたのです。
それらの雑誌のうち、一冊の青年漫画誌に掲載されていた漫画が目に留まりました。タイトルは「悩殺遊び パンティ泥棒」という、今思えばなんともおまぬけながらも結構そそられるものです。ストーリーは次の通りです。

舞台は団地で、主人公はそこに住む3人の人妻達です。
その団地では下着泥棒が続発していました。
ある日、団地妻(懐かしい響きです)3人が「私も盗られたの」と盛り上がっていたところ、近所のおじさんが部屋にやってきて「下着泥棒を捕まえました。おたくのベランダから盗んだと思われる下着を持っています」と泥棒を連れてきたのです。
その部屋の住人である奥さんは、その泥棒を見て近所に住む顔見知りの青年であることに気づきました。
警察に突き出されるのもかわいそうだと思い、「知り合いだから」と言ってとりあえず青年を引き取ったのです。
とはいえ、どうしようと思案に暮れていると、部屋の奥からふたりが出てきて、
「今後下着泥棒をしないように今思いっきりパンティ体験をさせてあげましょうよ」
などと、とんでもないことを言いだしたのです。そして、青年は部屋の奥に引っ張り込まれてしまいました。

団地妻達は、かわるがわる自分のスカートをめくり上げ、「パンティ穿いているところをじっくり見てごらん。触ってもいいよ。」と青年の手を取り、触らせるのです。
そのうち、3人ともショーツを脱いで、青年の顔にかわるがわる「ほらほら、じっくり匂いをかいでごらん」と押し付け始めました。
興奮の極みに達した青年はひっくり返ってしまい、どうやらそのままフィニッシュしてしまったようです。
ところが、まだまだ許してもらえません。仰向けに横たわっている青年の顔のそばに、ひとりの団地妻が近づき、青年の顔をまたいで立ちはだかりました。
そして、「パンティの中身はこうなっているのよ」と言って、やおら青年の顔のうえに腰をおろしたのです。
青年の顔はスカートに包まれ、暗闇の中で苦しそうなうれしそうな表情です。彼女が立ち上がると、今度は別の女性が「私のはこうなっているのよ」なんて言いながら、またまた顔の上にぴったりと座りこみます。
もうひとり(その部屋に住んでいる奥さん)も、「私のはどんな感じ?」といいながら青年の顔に座っています。
3人に次々と顔に座られた青年は、たまらず2回目のピークに達した模様です。
最後に3人のショーツを頭にかぶせられて「これだけパンティ経験したんだから、もう下着泥棒はしないよね」と言われながら、ふらふら〜っと帰っていきました。

それから数日たったある日、また下着泥棒事件が起こり、団地妻のひとりが「もしや..。」と心配していると、すがすがしい表情をしたあの青年が登場し「ぼくじゃありませんよ。あれから全く下着が欲しいと思わなくなったのでご心配なく!」と言うと、「そうなの、良かったわ」とハッピーエンドで幕切れです。※

幼い私は、この漫画を読んで衝撃のあまりしばらく茫然としていました。
頭の中が真っ白になって、下半身がジーンとしびれる感覚だったのを覚えています。
とにかく、いつまでもそうしているわけにはいかないので、その漫画雑誌のタイトルと作者を頭に刻みつけて、叔父の部屋をあとにしました。
雑誌の名前は「週間漫画サンデー」、作者は「原作:泉大八氏、作画:横山まさみち氏」でした。

その夜、家に帰る電車の中でも、私はまだボーっとしていました。
今になって思えば、なぜそれほどまでに衝撃を受けたのかわかりません。女性の裸のシーンがあったわけでもなく、SEXそのものの描写があったわけでもありません。着衣の女性が男の顔にかわるがわる座るだけのシーンに、強烈に惹きつけられてしまったのです。
当時の私と同じ年頃の男の子がそれを見たからといって、必ずしも私と同じ反応にはならないと思います。おそらく、私自身が顔面騎乗シーンに反応する心理的な要因を持っていたのでしょう。

そういえば、なんとなく思い当たるフシもあります。
この出来事が起こる前の、もっと幼い頃です。小学校低学年だったと思うのですが、通学路の途中の電柱に、サーカスのポスターらしきものが張られているのを見た記憶があります。
そのポスターの写真は、仰向けに横たわっている男性のお腹の上に、艶めかしい女性がまたがって座り、何やら曲芸らしきことをやっていたような構図でした。
私は学校の行き帰りにいつも不思議な気分でこのポスターを眺めていたのを記憶しています。
このときすでに、女性に座られる状況に対する性的な反応が醸成されつつあったのかもしれません。

そのような私が「悩殺あそび パンティ泥棒」に出会ってしまったのです。
このときから、はっきりと女性に顔に座られたいという願望を意識し、私の顔面騎乗への探求が始まりました。その意味で、この漫画は私の人生に影響を及ぼしたと言えます。


「悩殺遊び」表紙

この漫画はシリーズもので、「悩殺あそび」というマンサンコミックス単行本に収録されています。実は、私が大学生の頃、この本を古本屋で見つけて手に入れていたので、かなり詳しくストーリーを再現できたわけです。
しかしながら、引越しの際に、なんと手放してしまいました。
現在は絶版になっており、残念ながら入手不可能といった状況です。
※「悩殺あそび」横山まさみち 泉大八 実業之日本社 マンサンコミックス


Happy Facesitting Column03