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世の中に顔面騎乗が好きな人は、果たしてどのぐらいいるのでしょうか。
フェティッシュなテーマを扱うサイトは世界中に星の数ほどあるようですが、その中で顔面騎乗を主要コンテンツにしたサイトはとても少ないように感じられます。
やはり女性に顔に座られたいと思う男性や、男性の顔に座ってみたいという女性は、それほど多くはない、ということなのかもしれません。
でも、単純に考えても、顔面騎乗は女性の「股間」という性的な部位を、男性の「顔」という感覚器官が集中する場所に乗せるわけですから、かなり刺激的なスタイルのはずです。普通の男性なら女性に顔の上に座られると、やっぱりエッチな気分になると思うのですが、そうでもないのでしょうか?
まあ、ともかく、世の中に愛好者が少ないためか、ウェブサイトや雑誌、ビデオなどのメディアに顔面騎乗が登場することは、ごく少ないものです。
その少ない中でも、顔面騎乗スタイルの好みはさらに細かく分かれているようです。思いつく限りでも次のようなカテゴリがあります。
このようにひとことで顔面騎乗といっても、その内容は意外にも様々です。
しかしながら、これらのカテゴリに共通するのは「責め」というか、顔面騎乗が女性から男性への懲罰的な行為となっていることのように感じられます。
ということは、顔面騎乗愛好者というのは、押しなべて責められることを好むマゾヒストということになるのでしょうか?
ところが、私自身はMではありません。
SM的な支配従属関係や鞭・ローソクなどの責め、ボンデージコスチュームなどSM的なシチュエーションには違和感を覚えますし、プレイ前のご挨拶なんてしていると、気持ちが萎えてしまうのが正直なところです。
かつては、顔面騎乗を楽しむ場所はSMクラブしか無かったのですが、クラブでのプレイは終始このようなSM的シチュエーションのもとで行われていましたので、これが私を大いに悩ませる要因でした。「いっそのことSMを好きになれば、クラブでSMも顔面騎乗も楽しめるのかもしれない」などと思いつき、ムリヤリにでもMになってみようと試みたのです。
しかしながら、きらいなものを好きになることは所詮無理な相談です。あのバカみたいなSM的シチュエーションを好きになるのは、私にはどうあがいても無理でしたので、早々にあきらめた次第です。
やはり、私がこだわる顔面騎乗は「SM的な支配・従属」ではなく、パートナーと対等な立場、と言うか普通の関係性の中で、お互いに顔面騎乗を楽しむ、というのが基本的なスタイルです。
女王様系ではなく、ごく一般的で魅力的な女性とのノーマルな関係の中で、顔面騎乗というある意味アブノーマルな行為を実践する、というギャップに魅力を感じます。
顔面騎乗という行為の非日常性を際立たせるためにも、それ以外の要素は極めて日常的であることが好ましいのです。
その意味では、プレイのときは女性が最初から裸でいるよりも、導入時はむしろ着衣ままの方が良いですし、さらには女性がつける下着にしても、黒や赤でエナメル素材等の刺激的なものよりも、白とかその他薄い色のショーツの方が、日常性が感じられて良いと思うのです。
つい先ほどまで普通に会話を交わしていた女性が、気がつくと今は顔の上に座っている、という日常と非日常が入り交じった状況が、たまらなく刺激的です。
おそらく、その刺激的なコミュニケーションが癒やしを呼び覚まし、お互いにハッピーな気分を味わうことができるのではないかと思います。
つまり、このサイトのタイトル通り、お互いにハッピーになれる顔面騎乗が、私の好きなスタイルです。
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