「顔面騎乗を実際に体験するにはSMクラブに行くしかない!」
そう思い込んでいた学生時代の私。
社会人になっていよいよプレイにチャレンジする決心を固めました。90年代に入りバブル崩壊の時代です。
当時大阪に住んでいた私は、SM雑誌やスポーツ新聞の広告を丹念に探して、大阪市内のとあるSMクラブを選びました。それは天満駅近くのYという老舗クラブ。
当時のSMクラブの広告というのは、どれもこれもおそろしげなものばかりでした。
鞭を手にしたボンデージ姿の女王様がくわーっとこちらをにらみつけている写真。その下に「Mコース70分2万円:鞭、ローソク、浣腸、ビンタ、拘束、言葉責め、顔面騎乗、聖水・・・」みたいな説明が書かれています。
意外にも大阪には、当時SMクラブがいくつもありました。私はその中で広告の表現が比較的穏やかなYというクラブを選んだわけです。
で、店を決めてからも次の一歩をなかなか踏み出せなかったのですが、ある日とうとう意を決して行ってみました。
いよいよ顔面騎乗を体験できる(かも?)という期待と、SM雑誌で見るようなひどい目に遭うのでは?という不安が入り混じる中、クラブYの門をくぐります。
そこで初めての顔面騎乗を体験。果たしてそれはどんなものだったのか?
結論から言えば満足いくものではありませんでした。70分のプレイ時間中、顔面騎乗は最後のわずか5分程度。それまでは言葉責めばかりだったのです。
土下座させられて「女王様にご挨拶しなさい」とか、四つん這いにさせられたあげく「お前の尻の穴が丸見えだよ」とかとか・・・。
意味不明の罵声を浴びる苦痛の時間が過ぎたあと、ようやく肝心の顔面騎乗タイムになったのですが、これがまた全然ダメ!ダメ!ダメー!
SM雑誌でみるような中途半端な座り方で、額のあたりにチョコンとお尻を乗せるスタイルです。しかも今までに嗅いだことのない異臭がプワ~ンと鼻を直撃・・・。
・・・その後しばらくはクラブに行く気になれませんでした。
<次回へ続く>
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