<前回からの続き>
日本では本番行為を伴う性的サービスは違法、そうでない性的サービスは所定の手続きをとれば合法、という建て付け。
このような絶対的かつ明確な制約があるからこそ、日本では多様な性的サービスが供給されるようになったのではないでしょうか?
「挿入なしでいかに客を楽しませるか」という観点から、工夫を凝らした性的サービスが次から次へと考案されてきたのでしょう。日本人特有のこだわりも相まって独特のサービスが発達してきました。M性感やオナクラなんてニッチな業態が海外にあるとは到底考えられません。
そもそも売春OKの国ならば何ら制約がないので、サービスを工夫する必要もなければ工夫の余地もない。そういう地域の性的サービスは、私がロンドンで経験したように、ひたすらインサートに終始するものになってしまうでしょう。そんなの全然面白くない!(私には)。
逆に性的サービスは一切禁止、というアメリカのような場合はどうでしょうか? そんな地域でも非合法の性的サービスが裏であります。
その場合、存在そのものがイリーガルなので「フェラはOKだけど本番はNG」なんて制約は全く意味がない。摘発されないことが最優先となり、サービスの中身は「いいから、とりあえず本番やっとけ!」になるのではないでしょうか? つまりこちらは危険なうえに面白くないというシロモノです。
その意味では、日本のように本番行為禁止という明確で絶対的な条件があり、逆にそれ以外は手続きを踏めばOKというお墨付きがあれば、その範疇で工夫を凝らしたサービスを合法的に享受できます。これはとても良い案配ではないでしょうか。
そもそも本番云々以前に性的サービスの存在自体が問題ではないか?とお考えの向きもあるかもしれません。私にはその是非を語る資格はありませんが、顔面騎乗のとりこになって苦しんできた自分にとって救いの存在であったことは確かです。
性的サービスが非合法であるアメリカでの生活は、それだけが理由ではないものの、若干の窮屈感がありました。一方、オランダのように開けっ広げな感じも何だか居心地が悪い。
私には日本の案配が丁度良いように感じます。
<次回へ続く>
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