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私が初めて顔面騎乗を体験したのは、大学卒業後、社会人になって2年目頃でした。
場所は大阪のSMクラブです(当時私は会社の配属で大阪にいました)。
貧乏学生から自分で給料を稼ぐようになったので、お金を払ってでも一度顔面騎乗を体験してみようと思ったわけです。
雑誌を丹念に探して、とあるクラブに決めました。
そのクラブはMコース70分2万円(室料含む)と、当時のクラブとしては標準的な価格設定でしたが、社会人2年生の私にはちょっときつい金額です。しかしながら顔面騎乗を体験できるのはSMクラブのMコースしかありませんでしたので、意を決して行くこととしました。
私はそれまで顔面騎乗の経験はありませんでしたが、学生時代に彼女はいましたので、女性の体についてはそれなりに理解していたと思います。ですから、顔に座られたときの感触については、なんとなくイメージは持っていました。
それに彼女とのSEXのときに69の体勢から彼女の上体を起こして顔面騎乗のような形になるようなことは、まあ、しょっちゅうありましたので、厳密に言うとまったくの顔騎初体験とはいえません。
しかしながら、顔に座って欲しいという願望を相手に伝え、予め顔面騎乗が約束された状況で座られるのは初めてです。私にしてみれば69から上体を起こすのとはわけが違います。その意味では、念願の本格的(?)顔面騎乗をこれから体験できる、という期待に胸を膨らませていました。
一方で、SMクラブだけに鞭とかローソクとかMコースの他のメニューもやられてしまうんだろうか? という不安も抱えていました。
このように期待と不安が入り交じった気持ちでクラブの門をくぐったのを今でも覚えています。
そのクラブは大阪市内のマンションの一室にありました。
緊張気味の私に、受付のおじさんは親切にシステムを説明してくれたので、まずはひと安心といったところです。おじさん曰く、写真で女性を選んでから、マンション内の別の部屋にあるプレイルームへ行ってください、とのことでした。
アルバムを見ると、びっくりするほどきれいな女性もいれば、恐ろしげな人もいて、なかなかバラエティに富んでいます。私は、これからプレイ可という数人の中からひとりの女性を選び、料金を支払ってルームに向かいました。
ルームでしばらく待っていると、(確か)黒いスーツに身を包んだ髪の長い女王様然とした女性が現れました。(といっても顔は全く覚えてません)
まずはプレイ内容の打ち合わせです。「どんなプレイをしたいの?」と聞かれたのですが、私はどう説明すればよいのかわかりません。ストレートに「顔に座られたいです」なんて言って良いのかどうかわからず、モゴモゴしていたのですが、まあ何とか顔面騎乗をして欲しいということを伝えました。
私としては、女性に初めて自分の秘めたる願望をカミングアウトした瞬間です。
女王様は「いいわよ、座ってあげる」と言ってくれました。そしていよいよプレイ開始です。
シャワーを浴びて、ルームに戻ったのですが、何をどうしたらよいかわからず、裸のままぼーっと突っ立っていると、いきなり「女王様へのご挨拶はどうしたの?」ときました。私は一瞬「なになに?」と面食らってしまいました。クラブ初心者だった私は、鞭やローソクの心配はしていましたが、ご挨拶に関しては予想外の出来事だったのです。
「ご挨拶って何?」と思う間もなく、気が付けば私は裸のまま土下座させられていました。
まあ、最初から「いやだ!」と言うのもアレだし、とりあえずご挨拶してはみたのですが、これが思ったよりもつらいものです。その日初めて会った、何の思い入れもない女性に対し、土下座して挨拶することの意義が見出せません。
恥ずかしさと屈辱感しか感じられず、気持ちが萎えてきました。挨拶している間ずーっと「一体自分は何やってるんだろ?」と考えるばかりです。
その後、気持ちの整理をする間もなく鏡の前に立たされて、後ろ手を縛られたあげくに「お前の○○○が鏡に映っているよ」とかなんとかいろいろ言われたわけです。「だからどーした」と言う感じでますます萎えてきました。
お次は「そこに四つん這いになりなさい」ときました。
「えーい、どうにでもなれっ」と思って四つん這いになってはみたものの、お尻を突き出すような不格好な体勢で、かなり情けない状況です。女王様に「お前のアナルが丸見えだよ」と言われたときには「あ゙〜っ、もう帰りたい!」という感じでした。
今の私なら、パートナーが気心の知れた相手なら、こんなプレイもそれなりに余裕をもって楽しめるのかもしれません(別に好んでやろうとは思いませんが)。でも、このときは苦痛以外の何も感じませんでした。
鞭やローソクは「ムリです」、と予め伝えていたので、幸いそれは無かったのですが、こんなプレイが最初の50分ぐらい延々と続いたのです。もういいかげんプレイを中断して帰ろう、と思い始めた頃に、ようやく顔騎タイムになりました。
女王様が「そこに仰向けになってごらん」と言うので、私は「やっとかよっ!」と思いながらも、それまでの萎えた気持ちから一転うきうき気分で仰向けにゴロンと横たわりました。すると、女王様は私の顔を跨いで立ち、今度は自分の股間を指さして「女王様のココが欲しいんでしょ?ココはなんて言うの?」ときます。
今なら平気で「オ○○コ」ぐらいのことは言えるでしょうが、当時は23歳の若輩者です。「なんでそんなこと言わなきゃいけないんだよー!」と思いながらも、一応「オ○○コです..」と消え入りそうな声でつぶやくと、女王様は「何っ?聞こえな〜い。」と、こうくるわけです。私はそろそろキレそうになってきました。
そんなやりとりを何度も重ねたあげくに、ようやく顔の上に腰をおろしてもらいました。
といっても、顔の上にぴったりと股間を乗せるのではなく、足を閉じて、両膝を立てた状態で、お尻をちょこっと私の顔に乗せるような中途半端な座り方です。それだけでも不満なのに、顔に座られてから数分も経たないうちに、なんとプレイ時間終了のブザーが....。
と、こんな具合で、私の顔騎初体験は、かなり痛々しいものでした。
別にその女王様を非難するつもりはありません。今思えば彼女は自分のスタイルできちんとやっていてくれていたのだろうとは思います。
ですが、私の顔面騎乗実践編は、さんざんな状況でスタートしたことは事実です。
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