<前回からの続き>
前回、顔面騎乗を「SM系」「特殊フェチ系」「舐め犬系」の3つに分類してみました。
それぞれ一見異なるように見えますが、共通するのは「女性が男性よりも上位の立場にあるという関係性」。
いずれのカテゴリも顔面騎乗は女性から男性に対する懲罰やご褒美・男性から女性への崇拝や奉仕、といった一方的な力関係に基づく行為という見方が共通しています。
確かに体位として女性が男性の上に位置するわけですから、女性上位の関係性を当てはめた方がしっくりくるのかもしれません。
そういえば昔から「女房の尻に敷かれる」という言葉がありますが、それも男性が女性の意のままにされるという意味です。
つまりお尻に顔を敷かれる顔面騎乗という行為は、女性が男性よりも上位である関係性と一体不可分である。それが世の中の常識なんです!(「ホンマかいな?」というツッコミはひとまずご容赦を・・・)
でも私は、その常識に一石を投じたい。「顔に座る女性と座られる男性はあくまで対等な関係性が望ましい!」と。
顔面騎乗の魅力は私にとって“非日常感”です。非日常というのは日常と隣り合わせにあるからこそ際立つんです。
だから女性上位的な支配・従属の関係性においては状況自体が特殊であるため、顔に座るという行為の非日常性が薄められてしまうんです。そんな顔面騎乗は面白くない!(スゴイ決めつけ・・・)
私がひきつけられるのは、SMの女王様との女性上位の関係ではなく、ごく一般的な女性とのノーマルな関係性の中で、顔面騎乗というアブノーマルな行為を実践する、というギャップなんです。
「さっきまで普通に会話してた女の人が今はオレの顔の上に座ってる・・・。なんでーっ?!」
そんな摩訶不思議な状況が刺激的なんです。
そして顔に座り座られお互いを感じながら、静かな癒しの時間を過ごす。SM的支配従属関係ではなく、お互いを尊重したノーマルな関係性における顔面騎乗。
このように女性上位的要素を排した純然たる顔面騎乗こそが「ハッピー・フェイスシッティング」なんです。