昔からアメリカの雑誌には、風刺の効いた一コママンガ(カートゥーン)がしばしば掲載されてきた。現在もNewsweek等の誌面で、比較的政治的なカートゥーンを良くみかける。まあ、全般的には政治的なものに限らず、さまざまな分野でシニカルな笑いを誘う一コママンガが多い。
その昔、星新一という稀代のSF作家が、自らコレクションしているアメリカのカートゥーンを分類して紹介するエッセイ集があった。「進化した猿たち」というタイトルの3分冊(文庫版)で、ショートショートの巨匠である氏が、アメリカのカートゥーンの奥深さについて存分にウンチクを語ってくれる、というもの。
「進化した猿たち」に掲載されているカートゥーンは、「死刑モノ」や「無人島モノ」などがメインだが、アメリカのカートゥーンにはもちろんお色気モノもたくさんある。
その中から、フェイスシット関連のカートゥーンを今回ご紹介したい。いずれもどぎついエロスではなく、そこはかとないユーモアも交えた、ちょっとしたエロばかり。アメリカものがメインだが、一部ドイツ語のものも混じっている。
日本ではあまり見ない一コママンガ形式だが、私は結構好きです。