Rossの美しいイラスト

女性の座る姿というのは、とても美しいものです。
背筋がすらりと伸び、足がきちん折りたたまれた姿は、女性の美しさを際立たせるように感じられます。
この美しさに加え、顔面騎乗の画は、通常は座るべきものでない「顔」という場所に座っている構図ゆえ、独特の淫靡な美しさを放っているような気がします。まるで、女性が男性の顔の上に降臨し、下からあがめられているような、気高ささえ感じられます。

顔面騎乗は構図として美しい！
私はこの美しさに魅せられて、多数の顔面騎乗画像を収集してきました。このコーナーではその一部をご紹介したいと思います。

今回は、美しい顔面騎乗のイラストをご紹介します。
Facesittingのイラストレーションといえば、米国のEric Stantonや日本の春川ナミオ氏といったイラストレーターが良く知られてるのではないでしょうか。 StantonはTASCHEN社というアート系の出版社からイラスト集が発売されており、日本でもちょっと大きな書店なら入手できるほどメジャーです。もっとも彼はFacesitting専門というわけではなく、Fetish、Dominationといった大きなカテゴリで多数の作品を残しています。
春川氏は、豊満で妖艶な女性が弱々しい男の顔に悠然と座っている作品を多数残しています。精緻に描き込まれた絵柄は独特の淫靡さを感じさせるもので、世界中のFacesitting loverを惹きつけているのではないでしょうか。海外のFacesittingサイトで、彼の絵を良く見かけます。

でも、私が最も好きな顔面騎乗のイラストはRossというイラストレーターによる作品です。
彼のイラストを初めて見たのは、確か15年ぐらい前でした。「Target」という雑誌に、海外のフェティッシュなイラストレーションの特集記事が掲載されていて、その中に彼の作品がひとつだけ紹介されていたのです。
それまで私が見た顔面騎乗のイラストといえば、美しいというよりも「たくましい」といった風貌の女性が弱々しい男の顔に座り込んで懲らしめている、といった雰囲気のものばかりでしたが、Ross氏のイラストはまるで違っていました。
すらりとしたスタイルの美しい女性が、男の顔にやさしく(?)座っている、という印象だったのです。
その、SM的な要素を感じさせない、明るくて美しい絵柄に魅せられた私は、Ross氏の他のイラストを探し始めたのです。ところが、その後はまったく彼のイラストに出会うことはありませんでした。

それから10数年経ち、ほとんど忘れかけていた頃に、ネットのNewsgroupで偶然にも彼のイラストに出会ったのです。それが、ここでご紹介している５点の作品です。残念ながら、最初に見たイラストはありませんが、それでも久しぶりにこの美しいイラストに出会えた喜びは格別のものでした。

美しい女性が男性の顔に騎乗する姿を、変にデフォルメすることなく、精緻に描き込み過ぎることもなく、淡々と表現した絵柄には、とても好感が持てます。
きっと、Ross氏はFacesittingに関しては私と同じ感性の持ち主なのだろう、と、勝手に親近感を覚えています。
彼はおそらく米国のイラストレーターだと思うのですが、詳しいプロフィールはいくら調べても現時点では何もわからない状況です。
引き続き、Ross氏自身のことや彼のイラストについて調べ、新たな情報があればこのサイトでご報告したいと思っています。